2014年09月19日

[東京菜時記]江戸薬味 街に刺激 ◇内藤トウガラシ 早稲田ミョウガ


[東京菜時記]江戸薬味 街に刺激
YOMIURI ONLINE 2014年09月19日より転載
◇内藤トウガラシ 早稲田ミョウガ

 新宿区内で江戸時代から育てられてきた2種類の伝統野菜をPRするイベントが、それぞれ区内で開かれる。「内藤トウガラシ」のオムレツなど趣向を凝らした料理が提供され、「早稲田ミョウガ」は、東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市で水揚げされたカツオと一緒に味わえる。主催する地元の商店主らは「伝統野菜で新宿を盛り上げたい。ぜひ足を運んで」と呼び掛けている。

 内藤トウガラシは江戸時代、今の新宿区内藤町にあった信州高遠藩・内藤家の下屋敷で栽培され、江戸中に広まった。辛みが控えめで、いったん廃れたが、近年はNPO法人や地元住民らが復活に取り組み、区内を中心に育てられている。

 栽培に協力している高田馬場と西早稲田地区では10月4〜8日、飲食店約30店が参加し、内藤トウガラシを使ったメニューを扱う「バル辛フェスタ」が開かれる。各店で使えるフェスタ専用チケットを販売する。

 スペイン料理店「LA CEPA(ラ・セパ)」(高田馬場3)は、内藤トウガラシを練り込んだオムレツなどの3種盛り合わせを提供する。店長の山本料巳かずみさんは「温かい料理にも、冷たい料理にも合う。いろいろな味を楽しんでほしい」と語る。

 早稲田ミョウガは通常のミョウガよりも太く、赤みが強いのが特徴だ。栽培が盛んだった江戸時代、早稲田鶴巻町とその周辺一帯にミョウガ畑が広がっていたという。

 早稲田大学周辺商店連合会は2012年と13年、気仙沼市のカツオと早稲田ミョウガの料理を楽しむ「早稲田かつお祭り」を開催。今年も地元の飲食店約10店が創作料理を用意し、9月28日〜10月19日に行う。

 最終日には「ファイナルイベント」と銘打ち、同大早稲田キャンパスを会場に、気仙沼の海産物などを販売する物産展を開く。同会の北上昌夫会長らが開発した早稲田ミョウガのドレッシングも披露される。このドレッシングや気仙沼のホテルペア宿泊券、生カツオ1匹などが当たる抽選会もある。

 イベントの運営には同大学生も携わっている。北上会長は「これからも地元ならではの食材を使った町おこし活動と、気仙沼の人たちとの交流を続けていきたい」と話している。

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「早稲田かつお祭り」のチラシを手に、来場を呼び掛ける北上さん

2014年09月19日 Copyright (c) The Yomiuri Shimbun
posted by 早稲田かつお祭り at 21:17| 日記